5主人公×リオン 著者:アホキチ様

ミアキスが悲鳴を上げまくり、3人がぐしょぐしょに濡れる話

ある日、釣りをしに行くファルーシュは、リオンに加えてミアキスも伴って釣り場へと向かっていた。
「釣りですかぁ。まだここではしたことないですけど、この湖は魚がたくさんいるみたいですねぇ」
「ふ、船の上で釣るのって怖くないですか?」
今日は王子の提案で、リオンもミアキスも釣りをすることになっていた。
船着場のスバルのところへ行くと、既に釣り道具が3人分用意されていて、スバルが小舟の準備をしている。
「あ、王子さん来たね!ちゃんと3人分用意しといたぜ!」
「ありがとう、スバル。昨日も言ったとおり、今日は勝負しないでのんびり釣るから」
「ちぇっ、やっぱ勝負しないのか。まあいいや、護衛のねーちゃんたちと仲良く釣ってくれ!」
スバルは少し残念そうにそう言うと、釣り道具を舟に乗せ始めた。
ファルーシュたちもそれぞれ舟に乗り込んで、いよいよ釣りの始まりである。

「リオン、あんまり舟を近づけないでよ。糸が絡まっちゃうよ」
「王子が舟から落ちたりした時に、すぐにお助けするためです!」
ファルーシュはリオンが舟を近づけてくるため、思うように釣りができないでいた。
リオンはと言えば、釣り糸こそ垂らしているものの、その視線は常にファルーシュの方に向けられている。
魚が針に食いついていても見向きもしない。
「ほら、引いてるよ」
「魚よりも王子の方が大事です!」
どうやら、舟が予想以上に小さくて揺れるため、ファルーシュの舟がひっくり返るのではないかと気が気でない様子。
「大丈夫だよ!僕は何回もこの舟に乗ってるんだから」
「今までは平気でも、今日も大丈夫とは限りません!」
「……もういいよ。好きにして」
一方のミアキスはと言えば、順調に魚を釣り上げていたのだが……
「きゃん!お、大きいですぅ…あっ、そんなっ、ひゃっ、ふとももに…」
「……なにやってんの、ミアキス?」
「魚が暴れて…あん、ダメですぅ、そんなところ…」
「……………………」
とても魚を釣っているとは思えないミアキスの悲鳴は、
「やん!ちょっ、いい加減に…はぅっ、そんな…!」
「……………………ごくり」
健全な青少年であるファルーシュの下半身を強烈に刺激していた。
「王子、引いてますよ」
「うわっ、な、なんでもないよリオン!別に変な気分になんてなってないから!」
「はぁ?」
ファルーシュが慌てて竿を引っ張ると、エサだけとられた針が勢いよく跳ね上がってきた。
針はそのままリオンの方へと向かって行き…
「はっ!」
リオンはとっさに身をひねって針を避けた。
…のは良かったのだが、ここが小さな船の上ということを失念していたらしい。
「…きゃっ、落ち――」

ドボーン

舟はバランスを崩して大きく傾き、リオンは湖に落ちてしまった。
「リオン!」
「リオンちゃん!」
ファルーシュは慌てて竿を投げ捨てると、リオンの姿を探して自らも湖に飛び込んだ。
ミアキスもまた、リオンが落ちた辺りに舟を寄せて彼女の姿を探している。
やがて、大きな水音と共にリオンの姿が現われた。
「ぷはっ…はぁ、はぁ…」
「リオン、大丈夫!?」
ファルーシュはリオンの側に泳ぎ寄ると、彼女の身体を支える。
「…わ、私のために水に飛び込んで…?……すみません、王子」
「そんなことはいいから、早く舟に乗って」
「こっちですぅ。私が引き上げますから!」
ミアキスが自分の舟の上から、リオンの身体を引き上げようとする。
しかし、揺れる舟の上でバランスが取りにくく、中々思うように上がらない。
「あっ、待ってリオンちゃん!引っ張ったら…!」

ドボボーン

結局、ミアキスの舟もひっくり返ってしまった。
「がぼがぼ…ぷはっ……」
「す、すみませんミアキス様!つい引っ張ってしまって…」
「リ、リオンちゃ〜ん…もう、3人ともずぶぬれじゃないですかぁ」
その後、ファルーシュがリオンを自分の舟に乗せようとするが失敗。
ファルーシュの舟もひっくり返ってしまい、どうすることもできなくなってしまった。

しばらくして事故に気づいたスバルに救出されるものの、しばらく水につかり続けた3人は、仲良く風邪を引いてしまうのでした。

王子×リオン

釣りの一件で風邪をひいてしまったファルーシュたち3人。
リオンとミアキスはすぐに元気になったが、ファルーシュだけが風邪をこじらせて、自室でずっと休んでいる。

リオンがファルーシュのお見舞いに部屋を訪れると、ちょうどシルヴァが部屋から出てくるところだった。
「もう心配ないだろう。あと2〜3日安静にしてれば元気になるはずだ」
シルヴァのその言葉に、リオンはとりあえず安心する。
そしてリオンはシルヴァを見送ると、ファルーシュの部屋の扉をノックして声をかけてみた。
「王子、リオンです。入ってもよろしいですか?」
「ゴホッ…あぁ、リオン?…うん、いいよ」
ファルーシュの声はリオンが思ってたよりも元気がなく、本当に大丈夫なんだろうかと心配になる。
「失礼します…」
リオンがそう言ってファルーシュの部屋に入ると、彼はベッドから起きようとしていた。
「あぁ、リオン…もう元気になったんだ。良かった……ゴホッゴホッ」
「あ、王子。起きちゃダメですよ。寝ててください」
リオンはファルーシュを横に寝かせると、乱れた布団を直してあげた。
そして椅子を持ってきてベッドの横に座る。
「そう言えば、私が王子の護衛になったばかりの頃、風邪をひいた王子の看病をしたことがありましたよね。
 なんだかその頃に戻ったようで、ちょっと不思議な気分です」
「…はは、そんな昔のこと、まだ覚えてるんだ。恥ずかしいな」
けっきょく看病していたリオンも風邪をひいてしまい、二人とも寝込むことになったんだっけ。
ファルーシュはそんなことを思い出して、少し昔を懐かしむ。

「ところで王子、あまり元気がないようですけれど…大丈夫ですか?」
「そう?…昨日よりはかなり楽になったけど…ただ、昨日から凄い苦い薬を飲まされてるんだよね。
 まだ口の中が苦くて苦くて…」
ファルーシュの子供っぽいグチにリオンは思わず苦笑する。
「それで元気がなかったんですか?…『良薬は口に苦し』って言いますよ。
 もう子供じゃないんですから、薬が苦いなんて情けないこと言わないでください」
「…そうだけどさ、本当に苦いんだよ。ムラード先生の特製だってさ。…あ、水とってくれる?」
リオンはベッドの横にあった吸い飲みに水を入れ、ファルーシュに飲ませてあげた。
「ありがと。…ところで、ミアキスは大丈夫?」
「いえ、一緒にお見舞いに行こうと誘ったんですけど、まだ少し熱があるみたいとのことです」
昨日は元気そうだったのに、とリオンは不思議がる。
「(お見舞いに行こうってお誘いした時、『私は熱があるから遠慮しときますぅ。だからリオンちゃん、
 王子と二人っきりになるチャンスですよぉ』とか言ってましたけど…どういうことでしょう?)」
ミアキスがニヤニヤ笑っていたのも気になるリオンだが、仮病だとは思わないようであった。
「そう。…二人には悪いことしちゃったね。僕が釣りに誘ったりしなければ風邪ひかなかったのにね」
「いえ、そんな…私の方こそ、先に落ちちゃったせいで王子まで風邪をひいてしまって…すみません」
「それで…」とリオンは少し言うのをためらうようだったが、やがて意を決したように口を開いた。
「…お詫びというわけではないですけど、よろしければ、添い寝いたしましょうか?
 あの…迷惑じゃなければ、ですけど…」
「え…添い寝って…」
「小さい頃は一緒に寝たこともありましたよね。それに風邪を治すには人肌で暖めるのが一番なんだそうです」
それはあくまで人から聞いた知識でしかなかったが。
それでもリオンは、いつも世話になってるファルーシュのために添い寝をしてあげたいと思っていた。
少しでも早く風邪が治って欲しいから。
元気なファルーシュの姿が好きだから。
「だから…王子が早く良くなるように……」
しかしファルーシュは慌てて手を振ってそれを拒否する。
「だ…ダメだよ!リオンにうつしでもしたら…ゲホッゲホッ…」
「ほら、大声出すと風邪にひびきますよ…はい、水です」
「ありがとう……」

水を飲んで落ち着いたファルーシュは、添い寝の別な問題点に気がつく。
「そ、それにマズイんじゃない?人肌で暖めるって…その…は、裸…だったりするんじゃないの?」
「…………!!!」
それはリオンにとって予想外の一言。
思わず言葉に詰まるリオンだったが、確かに考えてみれば、人肌で暖めるということは、
裸で添い寝するのがいちばんということになるわけで…
正確な知識があるわけではないが、リオンは勝手にそう解釈していた。
「…………………い、いえ…やります。裸の方が添い寝の効果があるのでしたら、
 それで王子が早く良くなるなら、私は喜んで裸になります!」
ここで拒否したら、裸になるのが嫌だから拒否したと思われてしまうのではないか。
リオンは、自分の王子への想いがその程度だと思われてしまうのは嫌だった。
「な、なんか…ヤケになってない?」
「いいえ!……服を脱ぎますから、むこうを向いててもらえますか?」
実際、半ばヤケになっていたのだが、リオンはそれを強く否定すると、立ち上がって服の紐などを解いていく。
「ほ、ホントに脱ぐの……?」
「……恥ずかしいですから、早くむこうを向いてください」
「は、はい!」
ファルーシュが壁の方を向くと、やがてシュルシュルと衣擦れの音が聞こえ…

…そして。
「まだ、見ないでくださいね…ベッドに入りますよ」
「……うん…」
風邪をひいた王子のために添い寝するんだと理解してるつもりではいるが、自然と胸がドキドキしてしまうリオン。
「(変なことを考えちゃダメです。これは王子のためなんですから…」
そう自分に言い聞かせても、胸の高鳴りは一向におさまらない。
「失礼します…」
ベッドに入り、ファルーシュの隣に横になると、彼のぬくもりが伝わってくるのを感じる。
彼の動き、彼の息づかい…彼の全てが伝わってくる。
「(王子の全てが伝わってくるということは、逆に私の全ても王子に…?)」
そう思うとかなり恥ずかしかったが、今さらやめることはできないし、これは王子のためなんだから…
と、改めて自分に言い聞かせて、大きく深呼吸をするリオン。
ちらりとファルーシュの方を見てみると、ちょうどこっちを見たファルーシュと目が合った。
「(王子のお顔が目の前に…)」
もう風邪は治ったはずなのに、リオンは顔が熱くなって目の前がくらくらしてくるのを感じた。
一方のファルーシュも、頬を赤らめたリオンの顔が目の前にあるのを見て頭が真っ白になってしまう。
そして、見ちゃいけないと思いつつも、つい視線が下におりて…
「あ…ご、ごめん!むこう向いてるよ!」
慌ててリオンに背中を向ける。
「…………」
「……………」
ふたりはしばらくそのまま固まっていたが、やがてリオンは気づいた。
「(添い寝って言うくらいだから、寄り添わないとダメなんですよね…)」
今ファルーシュはこちらに背中を向けている。
つまり、その背中にこちらの身体を密着させるようにすれば良いわけで…
「王子……失礼します」
「え……っ!?」
ファルーシュの背中に、リオンの身体がぴったりとくっついてきた。
リオンの腕はファルーシュの腰に回され、胸は背中に密着している。
「(…り、り、リオンの胸が……)」
リオンの控え目な胸の感触が、寝間着の薄い生地を通して伝わってくる。
もうファルーシュの頭は沸騰寸前で、意識はすべて背中に集中してしまっている。
そして下半身も素直に自己主張してしまう。

最後に残ったわずかな理性が、「リオンは僕のためを思ってやってくれてるんだぞ。不埒な考えは捨てろ!」
と注意してくるが、効果は今ひとつのようだ。
そこに最後のダメ押しが…
「あの、王子…?やっぱり背中を向けられてると少し寂しいです。こっちを向いていただけませんか?」
「う……(ダメだ、リオンの方を向いたら…気づかれる!)」
「王子……?」
「い、今は無理……」
なんとかそれだけを伝える。
「え?……た、大変!どこか痛むんですか!?」
リオンは勢いよく起き上がると、ファルーシュに覆いかぶさっておでこにおでこを当ててきた。
「ね、熱がまだかなりあるみたいですよ!頭痛とか、おなかが痛いとかはありませんか!?」
心配そうにリオンが聞いてくるが、ファルーシュの耳には入っていなかった。
「(リ、リオンの身体が…目の前に……!!)」
そう、勢いよく起き上がって覆いかぶさってきたために、リオンはファルーシュを押し倒すような形になっていた。
裸のリオンが自分を押し倒している状況に、ついに王子の理性は切れた。
「リオン……もう限界」
「はぁ…?」
ファルーシュはリオンの肩を掴むとベッドに押さえつけ、自分がリオンを押し倒す体勢になる。
「お、王子!?…え、あの…?」
「ごめん、でももう抑えられない…」
「ど、どういうこと……んむっ」
リオンの言葉を遮って、ファルーシュは唇を重ね合わせる。
初めは唇の感触を味わうように、やがて舌を押し込み、口の中を責めるように。
「ん……んふっ…んっ」
リオンは最初こそ少し抵抗したものの、すぐにファルーシュにされるがままになる。
唇を求めあい、舌を絡めあい…

ファルーシュはキスを続けながら、リオンの胸にそっと手を当てる。
控えめなふくらみが、それでも柔らかく手のひらを押し返す。
「あっ…お、王子……んぅっ」
「リオン…綺麗だよ……」
「ん…は、恥ずかしいです……私、胸が小さいし…」
「大きさなんて関係ないよ。僕はリオンがリオンだから好きなんだ…」
ファルーシュは胸のふくらみの先端を優しく愛撫しながら、唇から首筋へとキスを続ける。
リオンはファルーシュの指や唇が動くたびに身体を強張らせながらも、それを受け入れていく。
「王子…こんな私を…好きだって仰ってくれてうれしいです……」
「リオン……」
「私も…王子のことが……あぁっ」
舌で乳首を責められ、リオンは小さく悲鳴をあげる。
少しずつ、下腹部が熱くなってくる。
「…お、王子ぃ…ふぁっ…好きです……王子…」
「僕も……リオンのことが大好きだよ…」
ファルーシュがリオンの秘所へと指をあてると、そこは既に濡れはじめていた。
「あっ…そ、そこは…っ」
「……リオンの全てが欲しいんだ…いいよね…?」
「………は、はい…」
はじめは割れ目をなぞるように、そして次第に、少しずつ指をもぐりこませて…
「んふっ…あっ……あぅっ…」
さらに、舌を入れてかき混ぜるように責めるファルーシュ。
「…あんっ…はぁっ……あふっ…ああぁぁっ」
やがてそこからは、泉のように愛液がしたたってきて。
「リオン…そろそろ…いいかな…?」
「……はい…来て、ください」
ファルーシュは硬くなったペニスを取り出すと、ゆっくりとリオンの秘所に押し当てる。
リオンがわずかに顔を歪め、声をあげる。
「……んっ……」
「い、痛いの?」
「だい…じょうぶですっ…そのまま……おねがいします…」
リオンは痛みに耐えながら、ゆっくりと王子を受け入れていく。
まるで柔らかい手に優しく握られているような感触がファルーシュに伝わってくる。
やがて、全てが中に入ってしまうと、ファルーシュはゆっくりと腰を動かし始める。
「い、痛かったら言って…すぐに…っ…止めるから…」
「平気…です……んっ…つっ……」
「だ、大丈夫…?」
「と、止めないでください……私は…大丈夫ですから…っ」
ファルーシュはそれを聞くと、リオンを抱きしめ、優しくキスをして、少しでもリオンの痛みを和らげようとする。
ファルーシュに優しく愛撫されることで、リオンの痛みは和らいでいく。
「おうじぃ…お、王子……」
「……リオン…愛してるよ…」
「わ、私も……はぅっ、あっ……あぁっ」
ふたりは互いの唇を、身体を求め合い、激しく抱きしめあう。
「お、王子……あんっ!あぅっ、んんっ!」
「リオン、リオン…!」
「ふぁっ…あぅっ…あぁぁっ、あぁぁぁぁっぁぁぁっ!!」
叫び声と共に、リオンの秘所が激しくファルーシュを締め付ける。
「うっ…リオンっ…!」
ファルーシュはその刺激に耐え切れず、リオンの名前を呼びながら、彼女の体内に精液を放出していた。

「はぁ…はぁ…はぁ……王子…私……」
潤んだ瞳でファルーシュを見つめるリオン。
ファルーシュは、今さらながらリオンが初めてだったことを意識して謝る。
「…初めてだったんだね…ごめん……」
しかし、リオンはゆっくりと首を横に振る。
「…謝らないでください…私、王子なら……」
「リオン……」
しばしの沈黙。
そして。
「リオン…もう一回、キスしてもいいかな」
「…………はい」
小さく頷くリオン。
ファルーシュはゆっくり顔を近づけると、優しく口付けした。

翌日、ファルーシュの容態はすっかり良くなった。
…が、今度はリオンの風邪がぶり返してしまい。
「あらあらリオンちゃん、王子からうつされちゃったんですねぇ。うふふ」
昨日こっそり王子の部屋の様子をうかがっていたミアキスは、ひとり小さく笑うのであった。

―終―

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