クリス×ルイス 著者:クリルイ様

「クリスさま、お召し物こちらにご用意しておきますね」
「ああ、ありがとう」
「懐かしいですね、この城に戻って来るのは」
 激しかった戦いも終わり、かつてビュッデヒュッケ城に集った仲間の何人かは
ビュッデヒュッケ城にとどまった者もいたが大半は自分の故郷へと戻っていった者が多かった。
「ルイス、すまないがお茶を入れてくれるか?久しぶりにゆっくりと過ごしたい」
「分かりました」
 そう言ってルイスはクリスが好物の紅茶を入れに向かった。
「ふう…、自室に戻って来るのは久しぶりだな…。ベッドもこちらの方が寝心地が良い…」
 クリスは白銀の甲冑を取り外すと私服に着替え、ベッドに身を預け
今まであった色々な出来事を思い出していた。
「あのルックと言う男…、哀れなものだ…。あの男にも考えがあってこその
事なのだろうが、私のやった事に誤りがあるとは思わない」
 そう言いながらクリスは真なる火の紋章が宿った右手を見つめる。

「…色々と疲れたな。とにかく今は身体を休めたい…」
「クリスさま、遅くなりました。お茶とお茶菓子の用意ができました…あれ?」
 ルイスが盆に紅茶と手製のクッキーをのせてクリスの寝室に入った時、クリスは
気持ちよさそうにベッドの上で眠っていた。
「…よっぽどお疲れだったんだろうな、クリスさま」
 手に持っていた盆を机の上に置き、ルイスはシーツをかけてやろうと思い
クリスが眠っているベッドまで近づいた。間近で見る彼女の寝顔はいっそう美しい。
「寝顔も綺麗だなぁ…クリスさま」
 こんな表情、付き人である自分だけしか見られないと思うと妙に嬉しくなる。
無意識のうちにルイスはに仰向けで眠っているクリスの顔に自分の顔を近づけた。
「…ん、ルイス?」
「わっ!くっ、クリスさまっ!!」
 唇があと少しの所でふれる瞬間、クリスは目を覚ました。
ルイスは近づけた顔をばっと離し、そのままクリスに背を向ける。
「何をしていた、ルイス」
「すっ、すすすすみません!クリスさまの寝顔を見てたら、つい…!!」
 顔を真っ赤にしながらルイスは机の上に置いた盆からカップとクッキーを取り出した。
「私にキスしようとしたの?」

「!! す、すみません!」
 クリスに図星をつかれ、みるみる顔は赤くなっていく。
もう駄目だ。クリス様の付き人を解雇させられる。クリス様に嫌われる。そう思うと
ポットに入った紅茶をカップに注ぐ手の震えは止まらなかった。
「ルイス。」
 ああもう駄目だ…!!
そう思った瞬間、背後からあたたかいものがルイスを包み込んだ。
「??…クリスさま?」
「…私の方こそすまなかった。最近、全くと言って良い程おまえの事を気にもとめてやれなかった」
 クリスはそっとルイスの頭を撫でる。
「おまえは私の良き相談相手でもあり、部下でもある。部下の気持ちを察してやるのが
私の役目でもあると言うのに、最近の私は自分の事だけで頭がいっぱいだった…」
「クリス…さま。…そんな事はありません。僕はクリス様のおそばで働ける事を誇りと
思っています。それにもし、僕がクリスさまの立場だったとしても、同じだったと思います」
 自分を包み込んでくれているクリスの腕に自分の手を重ねる。
「ありがとう…ルイス」
 ルイスに腕を回していたクリスはそのままルイスを自分の方に向かせる。
目を合わせられなかったルイスは改めてクリスの顔を見上げる。近くで見れば見るほど
クリスの顔立ちは美しく、見とれてしまう。

その瞬間、クリスはルイスに顔を近づけて軽く唇を重ねた。
「!!」
「キス、したかったんでしょう」
 唇を離し、何が起こったか分かっていなかったルイスにそう言った。
ようやく状況を理解したルイスはますます顔を赤く染め、全身が熱くなった。
「クリスさま…っ!!」
 嬉しさのあまり、ルイスはクリスに抱きついた。その衝動で二人はベッドに倒れ込む。
「あなたが欲しいんです、クリスさま…。僕はずっとあなたに憧れていました。
見習いの僕がこんな事を言うなんてずうずうしい事かも知れませんが…僕はクリスさまが好きです」
「ルイス…」
 クリスの太股あたりに密着していたルイスの下半身がぴくぴくと波打つのが分かる。
自分に覆い被さっていたルイスを起こし、ベッドの端に座らせ、クリスはベッドから降りた。
「ク、クリスさま?」
 もしかしてあんな事を言ったからクリス様を怒らせたのだろうか…。上気していた顔が
途端に青くなっていった。
クリスは座らせたルイスの前に移動し、その場に座りルイスのズボンのチャックを開ける。
するとまだ少し小ぶりではあるがしっかりと起立したルイスのものが出てきた。
「苦しいだろう?私が慰めてあげる…」
 そう言ってクリスは右手で大切なものを扱うようにルイスのそれをそっと握り、そのまま
上下に動かしてやった。

「あぅっ…、ク、クリスさ…」
 2,3度扱いただけで既にルイスの先からは透明な液体が溢れだしてくる。
あまりの気持ちよさに口を半開きにして目を固く閉ざしているルイスが可愛く思え、
手は動かしたまま、クリスはルイスの先に軽く舌をつけた。
「だ、駄目ですクリスさま、そんなトコロ…あっ!」
「私とひとつになりたいんだろう?素直に気持ち良くなってはどうだ?」
 ちろちろとルイスの先っぽに舌を這わせていたクリスは深くくわえこんだ。
何度か顔を上下させるとルイスのモノはますます大きくなっていく。
「ん…むぅ…」
「で、でちゃいますっ、クリスさまっ!」
 ルイスは両手をクリスの頭に置くと、腰をびくっとさせ、そのままクリスの口内で射精した。
どくどくと出てくる白い液がクリスの口内を埋め尽くす。それをごくりと飲み干し、口を離した。
はぁはぁと肩を大きく上下させながらルイスは涙目でクリスを見つめる。
「気持ちよかった?」
 自分の精液がクリスの顔についているのを見るとたちまちルイスのソレは勃起し始める。
我慢できずに腰をかけていたベッドから降り、クリスを抱きしめた。
「もう…駄目ですクリスさま。僕…我慢できません」
「大丈夫、私は逃げないから。おまえの思うようにやってみるといい」
 クリスは着ていた服を脱ぎ、全裸になるとその身を床に横たえた。

全裸になったクリスを見てルイスはごくりと唾を飲み込んだ。
 本当に綺麗だ…。
一時だけでもクリスの肌を独占出来るのだと思うとルイスはおもむろにクリスの豊かな胸に顔を埋めた。
そしてそこに慣れない口づけをおとす。
「あっ…。はぁ…」
 クリスの口から切ない声が漏れ始める。自分がしている事に少しでも感じてくれている
クリスを愛おしく思い、胸、下腹部、そして秘部へと口づけを落としていった。
到達したその先はとても綺麗で、中からは愛液かと思われるであろう蜜が溢れ出していた。
「クリスさま…。すごい溢れてますよ…」
「おまえが気持ちよくしてくれるからだよ、ルイス」
 にっこりとクリスはルイスの顔を見て微笑んだ。ルイスはそう言ってもらえて嬉しくなり、
クリスのそこに一度口づけをし、下から上へ舌を這わせる。
「ひぅっ…!あ、あぁ…」
 生暖かいルイスの舌がクリスのそこを何度か上下へ這わせるとそれに合わせてクリスは
喘ぐ。愛撫を与えれば与える程どんどんと愛液が溢れ出し、床まで濡らしてしまうほどだった。
「クリスさま、入れても…いいですか。僕もう…」
「あぁ…。来て、ルイス」
 ルイスも着ていた服を全て脱ぎ、激しく脈打っている自分のそれをなだめながら
クリスの秘部に少しずつ進入していった。初めて経験する女性のそこはとても熱く、
それだけでルイスは果ててしまいそうになる。
「そのまま、ゆっくり動かして…」
「は、はい…」
 クリスに導かれるまま、ゆっくりとルイスは腰を動かし始める。

動かすたびにクリスの膣は熱くなっていき、ますます蜜が溢れ出す。
「っ…どう…ルイス、気持ちっ…いい?」
「はいっ…クリス様の膣(なか)、熱くてとても気持ちいいです…っ」
 感覚が慣れてきたころ、ルイスは動きを早くしていき、自分の行為で喘いでいる
クリスに深く口づけた。絡み合った舌をルイスは吸い上げる。
「んっ…んぅぅっ…」
「クリスさまっ…!も、もう駄目です…!出ま…っ」
「んあっ…あぁっ!ル、ルイス…!」
 激しく腰をクリスに打ち付け、限界まで来るとルイスは思い切り腰を引き抜き、クリスの
下腹部辺りにばっと白いものを吐き出した。そしてそのままクリスの隣に倒れ込む。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
「ふふ…、どうだった、ルイス?」
 クリスはルイスの方に振り返り、微笑みながら言う。
「とても、気持ちよかったです…クリスさま…」
 クリスは少しけだるそうに身を起こすと机の上に置かれていた紅茶を一口飲む。
「…冷めているな。ルイス、すまないが身体が落ち着いたらもう一度お茶を入れてくれるか?」
「あ!はい、クリスさま!」
 ルイスはばっと立ち上がり、出ていこうとした。
「ルイス、その格好で出て行っては城の者に怪しまれるぞ」
 自分が全裸な事に気付き、顔を赤くしていそいそと服を着た。
その光景を見ながらクリスはくすくすと笑う。
「すっすみませんクリスさま!すぐにお茶、入れなおしてきます!」
「ルイス」
 机の上に置いてあった盆を持って慌ててクリスの部屋から出ていこうとした時、
クリスはルイスを呼び止めた。
「また…寂しくなったら私に相談してくれ。」
 にっこりと笑い、クリスは言った。
「あ、ありがとうございますクリスさま…!」
 ルイスはクリスに一礼し、お茶を入れ直す為にその場から出ていった。

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