ナッシュ×クリス 著者:3_134様

 ビネ・デル・ゼクセではいつも英雄扱いを受けていたクリス。

 誰からも好かれ、慕われ、憧れられ…。

 誰だって彼女のようになりたいと願っていた。

 しかし、彼女にとってその立場は辛いものでしかなかった。

 誰も彼女の事を、触れてはいけないモノだと思っていた。
 自分を騎士団団長ではなく、一人の女としては見てくれなかった。
 そんな彼女を女として扱える、彼が現れるまでは――。

 「……クリス……。」

 「…う……ん。」
 その声で目覚めたクリスの目の前には、金髪の、淡いグリーンの眼をした男がいた。
 「?!」
 クリスは慌てて飛び起きた。
 (ここはどこだ?……ブラス城?あぁ、…そうか。昨日この部屋に着くなり倒れるように寝てしまったんだっけ…)
 ここはブラス城の彼女の部屋。
 今や炎の英雄となった彼女は、騎士団長であった時よりももっと多忙な日々を過ごしていた。
 「やっと起きたな。おはよう…じゃなくてもう“こんばんわ”か?お姫様。」
 男がニコニコしながら言った。男の名は、“ナッシュ・クロービス”。
 ハルモニアのいわゆるスパイなのだが、なぜか敵であるはずの国側の味方をしている、変な男だ。

「…………あぁ、おは…」
 と、クリスは言いかけて途中で止めた。
 「…って、なんでお前が私の部屋にいる!鍵は掛けておいたはずだ!」
 いきなり眉を逆の八の字にして怒るクリス。無理もない。
 年頃の女の寝室に無断で男が入ってきているのだから。
 「まぁまぁ…。別に良いじゃないかそんなこと…それより……」
 と、いつもながらえらく落ち着いた物言いのナッシュ。何かを言いかけた様だったがそれはその後の女の声に掻き消された。
 「……っ!全然良くない!!!!!」
 そんな男の様子に、ますます腹を立てたらしく、
 「大体お前はいつもそうだ!この前だって勝手に…!!あの後私はルイスに怪しまれて…大変だったんだぞ!」と嘆くクリス。
 この2人、今までにも何度か肌を重ね合わせた事はある相思相愛の間柄である筈なのだが、クリスの性格上素直になれないようで、何故かいつもこうなる。
 まぁとにかく、二人の会話はいつもこんな感じで始まる。
 そして――。

 「大体お前は何にしても勝手すぎる!!!今後一切私の部屋に無断で…」

 そう言いかけたクリスの腕を強引に引っ張ると、クリスを自分
 の腕の中に無理矢理誘い込んだ。
 その腕は強い力でクリスの体を締め付けた。
 クリスはその一瞬の出来事に出掛かっていた言葉を引っ込める。

「…ったく……人の話は、最後まで聞くもんだぜ?クリス…」

 にやけた顔で男は言う。クリスは顏を真っ赤に染め、男をキッと睨み付けるが、男は全く動じることなく笑顔を返す。
 手足をじたばたさせて抵抗を試みても、やはり男と女では腕力も違う。いくらクリスが銀の乙女でも大の男と腕力勝負となれば、勝てるはずが無い。クリスが腕から逃れようとすれば、余計に腕に力を入れてくる。
 「……………離せ。」
 クリスが睨みを効かせながら低い声で言った。もう抵抗するのは諦めたようだ。

 「………絶対嫌だ。」

 「…………………」

 「…………………」
 しばらくの間沈黙が続いたが、とうとう諦めたようにこう言った。小さなため息を吐きながら。

 「………………一昨日したばかりじゃないか……。」

 「…昨日はしてないじゃないか」
 男は女が発した言葉に声を弾ませて答えた。

、男はしばらく腕の中の女の柔らかい抱き心地を味わっていた。
 窓から差し込む星達の光が、二人の影を映し出していた。

 「…クリス………。」
 そう言うと、男はゆっくりと、自分の唇を女の唇に重ねた。

 「………ん…。」

 相手の舌が口の中に入ってくる。

 お互いの舌と唾液が絡み合い、音になる。
 熱を持った二人の吐息も、激しくなってくる。

 やっと唇を離したかと思うと、また重なりあい、求め合う。
 何度も何度も繰り返される激しいけど甘いキス。

 「……………ふ……ナッ…シュ…っ」

 「ん…」

 そのうちにだんだんとキスの位置は唇から首筋へと移動してゆき、ナッシュの唇がクリスの首筋に赤い痕 を付けてゆく。それと同時に、ナッシュはクリスの寝着のボタンを1つずつ外してゆく。

 クリスはその行為に頬を染めて戸惑っていたが、抵抗はしなかった。
 その美しい肌がどんどんあらわになってゆく。美しい。

 見とれてしまうほど白く透き通る肌に、銀色の髪が良く映える。月明かりがどこか妖しさも添えている。
 ナッシュは下着だけの姿になったクリスを丁寧に抱き上げ、ベットに運んだ。

 クリスをベットに横たわらせ自分はその上に覆い被さる。
 彼女にそっと口づけ、囁く。
 「クリス…綺麗だ……」

 「…お世辞は…………………ぁっ…」

 クリスの口からこぼれる甘い声。普段の凛とした声とはまるで違う声。

 耳たぶを甘噛みされただけで体がピクンと大きく反応してしまう。

 「お世辞なんかじゃないさ……本当に…可愛いぜ?…」

 ナッシュの手が、クリスの胸の上を揉み始めた。

 「っ…ナッシュ……はぁっ………ゃ…。」
 クリスの口から甘い声が漏れる。だんだん息遣いも激しくなっていくのが解り、ブラジャーの下に隠れていた2つの小さな突起も、クリスが明らかに感じている事を示していた。
何時もの凛とした表情では絶対に出さない、自分を見つめる甘えるような眼――この表情を自分の手で手に入れようと、一体何人の男が日々やきもきしているのだろう?――。そんな考えと共に芽生える男の支配欲。

 「…クリスがそんなに可愛いから、いけないんだぞ〜」
 「…はぁ?何…言って…………あぁっ!」

ナッシュは右胸の方の小さな突起を口に含み、左の方は指で摘んだりして弄ぶ。乳首を舌で転がされる快感に、更なる甘い声が零れ落ちる。軽く歯を立てられると、更に一層大きな声で鳴いた。

「…いゃぁ………っあぁぁっ!!」

 その声に満足したナッシュの手は徐々にクリスの下腹部へと移っていった。

「おい…あんまりでかい声だすなよ?こんなトコあの騎士サン達に見られたら、オジサンほんと串刺しどころじゃすまないし。」
 太ももを撫でまわしながらおどけたように言う。
 「そんな事言ったって……んっ…無理だ……ふうぅ…っん!」
 ナッシュが自分の手をクリスの秘部全体を包むようにあてがい揉んで行く。
 その行為が、クリスの小さな花の蕾をどんどん固く敏感にしていった。
 それに気付いたのか、ナッシュがその蕾を直接指の腹で撫でる。
 「ひ…ひゃあぁぁん!」
 クリスは体全体を仰け反らせ、今までで一番甲高い声を上げる。
 「ココが気持ち良いんだな…」
 ナッシュはそう言うと、クリスの太ももを両手で広げて自分の目の前にクリスの秘部が来るようにした。一番大事な所を目の前で見られるという羞恥が、皮肉にも彼女の体を疼かせた。現に蕾の少し下にあるピンクの花弁は、今にも溢れそうな程に愛液を纏っている。
ナッシュの指はその愛液を自身に絡ませ、また彼女の蕾を責めたて始めた。
 自分の愛液によってぬるぬるにされた彼女の蕾は、更に感度を増しているようで、少し触れられただけでも体全体が反応するほどにまでなっているのに、目の前の男は尚も執拗にその1点を集中して責めてくる。
やっと指がそこを責めるのを止めたかと思うと、次は舌が花弁と蕾を刺激した。
気が狂いそうになる程の快楽が彼女を襲い、同時に理性も一緒にどこかへ追いやった。
 「…やぁっ!…い…ひぃああ…んっ…嫌ぁ……も…許し……てぇ…」
 涙目になりながら、銀の髪を振り乱し鳴きじゃくるクリス。

ナッシュの舌は段々と、クリスの小さな突起から愛液が溢れだしている泉へと場所を変えていった。
最初は焦らすようにその周りを舐めてゆき、目の前にある泉の様子を見ながら頃合を見計らって自分の舌をその泉の中へ差し込み、ゆっくりと引き抜く。
それを何度も何度も繰り返してゆく。その行為の度にクリスの膣がヒクつくのが舌に直に伝わり、ナッシュを興奮させた。段々と、声の出る感覚も短くなってゆく。
何度も腰を浮かせその度に苦しそうに、だが愛しそうに喘ぎ声を発するクリスの口からは唾液が少し零れ、紫の目はうっすらと涙を浮かべながら自分を責めたてているナッシュを虚ろに見つめているのだが、その表情は色気をも醸し出している。
手は、何かに耐えるかのようにシーツをきつく掴んでいた。
「あっ!あぁんっ!!はぁあん!くぁぁ!いやぁっっ!」
クリスの身体はもう限界に近い事が溢れ出す愛液の量からも解り、ナッシュは舌の速さを更に速く激しくした。
「…ぁんっ!…ナッ…シュッ……もぉ…駄目ぇっっ!イっ…ちゃ……ふぁ…あぁぁぁん!!」
クリスは達したようで、身体を大きく仰け反らした。
その瞬間に愛液が今までで一番の量が溢れ出し、ナッシュがそれを舐め取る。
クリスがハァハァと息を切らしながらぐったりと後ろに倒れ込むのを見るとナッシュは立ち上がり、自分の服を脱ぎ始めた。
「じゃ、今度は俺の番だぜ?」

そう言って服を脱ぎ終わったナッシュは早速、クリスの上になり股を開かせ、既にそそり立っていた自身を、クリスのまださっきの絶頂の余韻の残っているそこにあてがった。
「じゃ、早速…。」
クリスは息を切らして横を向いていたのだが、ナッシュのその行為に驚いたように言った。
「え…?やっ!ちょっ、ちょっと待っ…!」
クリスがそう言い終るのも待たず、ナッシュは自身をクリスへと押し込んだ。
クリスの膣は狭く、いつもは入れるのにも一苦労なのだが、一度達した後だったからか、いつもよりは楽に入ったようだった。
「くぅぅっ………!」
クリスは痛みに眉をしかめ、歯を食い縛った。
するとクリスの膣は容赦無くナッシュを締め付ける。
「ク・クリス……もうちょっと力抜け……。オジサン痛いよ…。」
「…だからっ…そんな事…言ったってっ……どうすれば…やぁっ……」
クリスの力が一層入る。それを見て一向に力が抜ける気配がないのを悟ったのか「…うぅっ…仕方ないか……。じゃ、…いくぜ?」
困った様にそう言うと、一旦腰を後ろに下げ、もう一度力強くクリスに突き返した。

「あああぁっっっ!!!」

クリスが目を細くし、痛みと共に感じる快感に絶える。

「……っ…ナッシュッ!もっと…優し…く……はぁっん!」
クリスが切なそうにナッシュに訴える。

「ん…これでも…優しくしてるつもり…なんだがなぁ…」
そう言って、クリスの腕を自分の首の下辺りにに回し、抱かせる。

奥まで挿し込んで、引き抜き、また奥まで差し込む。それをを繰り返してゆき、そのスピードも徐々に早くしていく。クリスも、自然と腰を動かしてゆく。
痛みが快感に変わり、身体を支配する。

激しくなる行為に、繋がっている部分は二人の水の絡むいやらしい音を出し、吐息も声も比例するように激しくなってゆく。

むせるような熱気が、クリスの部屋を包み、水の絡むぐちゃぐちゃという音は、部屋中に響き渡った。
ベッドはギシギシと大きな音を立てて軋み、二つの影は快楽を貪りあうように激しく艶かしく揺れていた。

「あはぁッ…!も…もう……ナッシュ……」

「…ッ……クリス…次は……一緒に…な…?」

「…ぅんっ……ナッシュッ……!ぁ…いして…るぅっ…!!!」

そう言ってナッシュはクリスの中に想いを吐き出し、クリスもまた切ない声で叫び愛液を吐き出し、二人は同時に果てた。

ぐったりとして、抱き合ったまま二人はベットに倒れこんだ。

暫くの間強く抱き合ったままハァハァと息を切らしながらお互いの舌を何度も絡ませ、口づけあった。
ほんのりとする自分の愛液の味に、クリスが頬を染め、恥じらう。

ナッシュがクリスの首筋に赤い痕を付け、クリスもそれを真似てナッシュに付ける。
そんな事を繰り返すうちに、よほど疲れたのかクリスは眠りにつき、ナッシュはそれを見届けた後着ていた服を着て、クリスの頬にキスをした後、彼女の部屋を出て行った。
部屋のすぐ前には修羅の如き形相の5人の騎士さん達が待ち構えていたのだが、それはまた、別のお話―――。

         〜fin〜

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